準備号


川本真琴「gobbledygook」
3月3日に発売された、なんと3年9ヶ月ぶりの2ndアルバム!!
とりあえず私は、プロモビデオの『ギミシェルター』を見てヤラレました(笑)
ただ「G.I.M.M.I.S.H.E.L.T.E.R. ギミシェルター!」と叫ぶサビで
彼女の壊れ方が尋常でないことを痛感させられました(笑)
『ピカピカ』のときにも、なんか普通じゃないとは思っていたんですが…
このアルバムの目玉は10分を越える大作『FRAGILE』です
彼女のまっすぐ歌詞と、壮大な曲調が相乗効果を生んでおります
古いシングルと新曲の配置も考えこまれていて
微熱、桜から最後までの流れは絶妙としか言えません
今年、一番聞いているアルバムです

POLYCICS「ENO」
DEVOや初期ヒカシュー等の80年代テクノパンクを
思い起こさせる彼らのメジャー第2弾アルバムです
日本語を取り入れたことにより、歌詞の表現にも幅が加わり
更に進化を遂げているようですね
この手のばんどでは珍しく(?)フェスティバルでも
通用する実力とパワーを兼ね備えた演奏力の高さと
一種独特な統一された世界観を楽しんで下さい

aiko「夏服」
正直言って、このアルバムを発売日に買うつもりは無かったのですが
シングル『ロージー』を聞いて考えが変りました
前作の『カブトムシ』を越えるこの曲を、インディーズ時代に
発表していたとは…やはり、ただ者じゃないですね(笑)
明るい曲調に騙されがちですが、彼女のどう考えても情念系
と思われる歌詞は、益々その深さを増しているようです
曲はどれも秀逸で、1曲目から感情大爆発の『飛行機』
名曲『ロージー』等、いい曲ばかりですが…
はっきり言って、音のバランスが悪すぎます
元々、かなりパワーのある彼女のヴォーカルを更に強調しているため
バックの音が完全に後ろに引っ込んでしまってますね…
更に、バラードだから最後に持ってきたとしか思えない
『初恋』の曲順等、スタッフの手落ちが目立つのがとても残念でした
それで、彼女の曲の良さが失われるわけでは無いのですが…

DMBQ「ANNULAR MUSIC」
70年代ロックサウンドを彷彿させる彼らの最新作は
同テーマの曲を頭と最後に持ってきたコンセプチュアルな作品です
オジー時代のBLACK SABATHのようなどんよりとしたサイケ感は
相変わらず健在です。ゆらゆら帝国やデキシード・ザ・エモンズ
と聞き比べてみるのも面白いかもしれませんね(笑)
サイケなインスト『Clockwise』から幕を開け、王道ロックな
ヴォーカルナンバー4曲を経て、再びサイケの深遠へ帰結する
『Counterclockise』までの全6曲でたっぷりトリップして下さい(笑)

ACO「MATERIAL」
R&Bから出発しながら、すでにACOとしか言えない
独自性を身につけた最新作は、全体的にダブ色が強い濃密な物となりました
彼女のヴォーカルはすでに唄と言うより、彼女自身が楽器と化しており
スペイシーな音と渾然一体となって、聴くものに訴えかけてきます
シングルとしては、少し弱いかな?と思われた『4月のヒーロー』
『星ノクズ』も、アルバムの1ピースとしてぴったり当てはまってます
曲名にカタカナが多く、『真性ロマンティシスト』は
林檎姫を連想させるのはご愛嬌でしょうか?(笑)
ケイト・ブッシュのカバー『This Woman's Work』では
ブッシュに迫るほどの表現力で切々と歌い上げます
アルバムは静かに進行して行き、壮大な『ハートを燃やして』で幕を閉じます


my foolish dream

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